活版印刷

活字を使用した活版印刷技術は、15世紀にドイツのグーテンベルクによって創始されました。日本には明治2年(1869年)、近代印刷の始祖本木昌造らによって長崎の地で初めて導入し、やがて大阪・京都・東京築地に広がっていく事となります。京都は本木の門弟であった古川種次郎が、明治3年(1870年)に現烏丸御池に點林堂(てんりんどう)を開業したのが最初だそうです。先日機会があって初めて活版印刷機を拝見しましたが、本当に感動しました。デジタル化された近代的な機械とは違い、“ガッチャン・ガッチャン”と大きな音をたてとても効率が悪く手間のかかりそうな機械でしたが、まるで大友克洋氏の「スチームボーイ」の世界w。あまりに不器用でカッコいい姿にずっと見とれてしまいました。効率の良さが求められる現代とは逆行しているかもしれませんが、今後はこういう物から生み出されるモノこそが、現代人が忘れかけた大切なコトを呼び覚ましてくれるのかもしれません。

20160822Blog